瀬谷環境ネットだより

横浜市瀬谷区及び周辺地域の自然環境をよりよいものにして、次世代へ引き継ぎたいとの願いから2006年12月に発足した瀬谷環境ネットのブログです。

来年のために

25日(土)26日(日)の冬水田んぼの作業報告です。
 
畦補修:ほぼ1年間水につかっていたので、弱い所から溶けて壊れてきます。またモグラ・ザリガニ・水生昆虫などが穴を掘り、その生物めがけてイタチ・ハクビシンなどがもっと大きな穴を掘ります。この崩れた部分を削ったり土を掴んだ状態の稲株で埋めていきます。
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日よせ・溝作り:これらも1年間で崩れ、埋まってしまいます。ある程度土が湿った状態の方が作業がしやすいで、必要に応じて取水口から水を取り入れます。AB両面とも西側が湿地状態なので、早期に溝を作り水をはかせなければなりません。日よせはわらの流失を防ぎ、水温を上げ、溝は水生生物の生活の場になります。
 
天地返し:コナギ・オモダカ・ヒエなどの水田雑草が勢力範囲を毎年広めています。この中のイネは弱ってしまいます。次年度、種で増えるものと宿根で増えるものとあります。いずれにしても目についたものはまず手で拾い上げ、バケツ等に入れて外に運び出し処分します。また既に表面に散らばってしまったものは、天地返しをしてなるべく地中深く埋め込んでしまいます。
 
わら切り・わら撒き:今年水田で生産されたイネの「お米」以外の生産物はすべて田んぼにします。またこれ以外の肥料分はいっさい入れません。わらは分解しやすいように、水位が上がった時に流れ出しにくいように、小さく切ってから撒きます。今後、もみ殻(できれば燻炭にしてから)、ぬかも田んぼに撒きます。
 
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以上の作業を、25・26両日でのべ8人の方の参加を得て作業が進められました。普段は一人黙々と作業をしていることが多いのですが、やはり大勢でできると、能率が良いし、楽しい気分で作業ができます。この作業は始まったばかりで、これから毎日のように取り組んでいきます。一人でも多くの方の参加を期待します。