瀬谷環境ネットだより

横浜市瀬谷区及び周辺地域の自然環境をよりよいものにして、次世代へ引き継ぎたいとの願いから2006年12月に発足した瀬谷環境ネットのブログです。

9月の生き物調査

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今朝は寒ささえ感じるようになりました。

今月は定例活動日が講演会になったため、
今日が田んぼの生き物調査日になりました。

特別参加で、原小学校の5年生も調査に加わり、
田んぼ脇の水路でサワガニ、カワニナなどを探していました。
彼らは総合の授業で地域の自然や生き物を追いかけており、
研究心に満ち溢れています。
「この生き物は何を食べているんだろう」という疑問があれば
資料だけの情報でなく、実際に生の体験を通じて学ぶことを実践しています。
私たちもこの姿勢を見習わないといけませんね!

調査の方はといえば、水生生物についてはやや確認できた種数が減少した印象を持ちます。
当然生き物の活動のピークは越えたと思われるのと、
田んぼ自体が稲刈りの前後で水を落とすため、地域全体で水辺が減ったことが原因でしょう。
水を落としたときに、田んぼが水路や川と連続していれば多くの生物が避難できます。
また飛翔できるゲンゴロウなどはため池のように水が残る場所を探して旅立ちます。
こうして、私たちの田んぼには周囲から避難したゲンゴロウがゴロゴロ住み着いた、
と考えられます。

気がかりなのは、赤トンボがほとんど見られないことです。
稲刈りの時期の田んぼは赤トンボが飛ぶ様子が多くの人の目に浮かぶと思いますが、
今のところ極めて数は少ないと感じます。
相変わらずシオカラトンボやウスバキトンボばかり…アカネちゃんは何処へ?
これからも注意して見ていく必要がありそうです。


写真:上から
1.生き物調査をする子どもたち…網を片手に、大はしゃぎです。やっぱり自然がよく似合う!
2.稲刈り後の田んぼ…はさがけの風景はいつでも懐かしさを感じますね。農家のおばあさんいわく「自然乾燥の米はやっぱり一味違う!」とのこと。カカシがやや不気味で、鳥よりも人が寄り付かないのでは…(笑)
3.ウスバキトンボ…南国から日本にやってきて、しかし越冬できずに死に絶え、また翌年南国からやってくるという不思議な生態の持ち主。彼らはなぜ日本に来て、何のために生きるのか…ロマンがつまっています。